土木工学系の大学で、数社の建設会社から内定をもらっていました。当時専務だった社長に面接をしてもらった時、その時代の建設業界には珍しく雰囲気がとても優しかったことを覚えています。両親から「上層部の雰囲気が会社にかなり影響する」と助言をもらい、入社を希望しました。

現場監督として施工管理をしています。協力会社や行政機関、地域住民の方々との調整や、上司・部下の板挟みが辛い立場ではあります。工事期間は楽しむ余裕はないけれど、終わってみればいい思い出で達成感のある仕事です。同じ工種でも過程や関わる人が違うので、刺激的な仕事だと思います。

資材や段取りをできるだけ確認することです。不備があると仕事がストップしてしまうので、準備はしっかり。想定外のことも起こるので、トラブルに備えることも大事です。あとは自分や周囲に誠実に、自分が納得の上に決めて進めることですね。

自分が入社4年目の時、運送会社のミスによって従来より値段の高い車になると言われたことがありました。その時1コ下の後輩が「自分たちには何の落ち度もないのだから、そちらのミスで値段が上がるのはおかしい」と抗議しました。自分はあまり物を言うタイプではないので、後輩の言動に言わなきゃいけないこともあるのだと思いました。タイプが違う人間が多いので、学ぶことも多いです。

自分が入社した頃は、仕事は見て覚えろ！技を盗め！という指導法でした。今は時代が違うので通用しません。でも、自分は今の時代のように指導されていないので、やりきれないところがあるんですよ！社長！指導法や会社のあり方を時代に合わせて柔軟に変えられるのは、この会社のすごいところです。これは会社にお願いしたい改善点でなはく、ただの僕の心の叫びです。

いろいろトラブルも起こると思うけど、ドンと構える動じない男になりたいです。20年近くこの仕事をしていますが、いまだに初めての工種があるので学び続けていきたいです。最近の私生活は子育てが中心です。子どもの「やりたい」の気持ちを大切に、何でも挑戦させてあげたいですね。